Off Topic #141
成功したい?モテたい?世界を変えたい?人間らしい欲望を形成するもの- Off Topic #141

2022-12-01 Thu.

このページは、ポッドキャスト番組Off Topicを個人的にまとめたページです。

Summary

  • 要点の箇条書き

    ルネ・ジラール

    René Girard
    フランスの文芸評論家・博学者
    ピーター・ティール氏も影響を受けている人物
    1923年生まれ
    幼少期にWW2を経験している
    フランスのレジスタンス運動後、フランス国内での残酷さをみている
    フランスではナチスと関わった人を迫害するようになった
    アメリカ スタンフォード大学などで教授をした

    ZERO to ONE

    ピーター・ティール

    ミメーシス理論

    ミメーシス=イミテーション・模倣する
    人間と動物の違いはミメーシス
    他人をマネするのが人間の能力
    ミメーシスがカルチャーを作る
    人からよく見られたい
    SNSでどう目立つか
    何がイケてるか
    政治、経済、スポーツなどにも関係してくる

    赤ちゃんと真似ること

    赤ちゃんはマネから始まる
    中国の赤ちゃんとドイツの赤ちゃんでは発音の声域が異なる

    母との関係性

    赤ちゃんは母親の目線の先を見ている
    母親が大事にしている物なら自分も欲しいと思う
    母と物の関係性を見ている

    どう見られているか

    普通のTシャツとSupremeのTシャツがある
    Tシャツとしては同じ機能だとして、Supremeのほうが価値があるとしたらなにが違うか
    その価値は「どう見られているか」によって作られている

    体験する欲望とこうなりたい欲望

    体験する欲望、フィジカルな欲望はユーティリティ
    歩かなくても移動ができるから車を買う
    こうなりたい欲望は、アイデンティティ
    メタフィジカルな欲望
    こういう風に見られたいから

    メタフィジカル

    仕事の選び方
    その仕事が好きだからなのか
    その仕事をしていることで得られる社会的地位のためなのか

    かわいい彼女と付き合ってる自分、ストーリーあげたくて旅行する

    - 一緒に過ごしたいから付き合う
    - かわいい彼女と付き合っている自分を自慢したいから付き合う
    - その場所に訪れたい
    - 旅行の様子をストーリーに上げたい
    どちらがいい、悪いではないが後者の事例が多いという

    獲得することでアイデンティティになる

    彼女や旅行のストーリーや地位や車など
    アイデンティティにするために獲得する
    赤ちゃんが母親のものを欲しがるのと同じ
    それをどうやって選んでいるのか
    あこがれの人、なりたい人、マネしたい人が持っているものを欲しがる

    人間だな~

    ユーティリティかアイデンティティか、どちらか一方ではない

    グラデーションがある
    ただ、アイデンティティとして獲得したものであっても、これはユーティリティとして買ったと言う傾向にある

    セレブを使ったプロモーション

    Be Like Mike/Nike
    マイケル・ジョーダンになれるシューズ。
    これはアイデンティティそのものを売りにしている

    他人の欲望を模倣する

    ひとはものを欲しがるのではなく、ほかの人を通して物を欲しがる
    マイケル・ジョーダンになりたいから、ナイキの靴を買う
    イーロン・マスクにあこがれて起業する

    ミメーシス理論が起こりやすい状況は学校

    似たような属性の人が集まる場所
    同じ年齢、同じ地域
    多くの学生が同じようなものを欲しがりがち

    ハーバード大学からの4つの進路

    アメリカの一番頭のいい人たち
    ほとんどの人たちが4つの領域にしか進まない
    金融、テック、法律、医療
    みんながそうしているため、同じものに集約される

    証券会社に入ると成功する?

    大学1年から証券会社にインターンで入ったりする
    証券会社で成功する人もいるが、なぜ証券会社に行きたいのかという疑問を持つ人は少ない
    実際には入社数年でやはり面白くないと思う人もいる
    満足度は高くないのに証券会社に居続けるのはなぜか?
    ほかの人の成功という定義が自分のなかにあるから

    スタンフォード大行くのが当たり前の環境

    ピーター・ティールさんもスタンフォードに行くべきだから行った
    その後マンハッタンの法律事務所に入る
    外から見れば成功者のように見えるが、中から見ると早くそこから脱出したかった
    他人が欲しているものを自分が欲していると思い込んでしまう

    中国と米国のゼロサムゲーム

    2000年代の初め、中国と欧米の関係がよくなれば相互に利益をもたらすと考えていた
    ジラールは反対していた
    同じ土壌に立つと同じものを求め、争いが生まれるから
    結局、中国とアメリカは戦いになった
    アメリカは中国のバリューアップを手伝ってしまった
    アメリカと中国のギャップが縮まったことで、より敵対視するようになった

    同じタスクと競争

    ピーター・ティールはPayPalの組織構成を変えた
    ミメーシス理論では同じタスクを持つ人同士は競争が生まれる
    ひとりひとり別のタスクを持たせた

    Facebookの投資

    SNSはミメーシス理論が活発に行われるプラットフォーム
    ピーター・ティールはだからこそ投資するべきだと考えた

    iPhoneのSMS

    androidからSMSを受信すると緑色になる
    Z世代の子は、だれがiPhoneで誰がandroidなのか探し始める
    こうしたグループ・アイデンティティの心理をappleは理解している

    商品ではなくてどういう人になれるのか

    NIKEは誰でもアスリートになれる、というスローガンがある
    Shopifyは起業家になるというメッセージ
    商品ではなく、どういう人になれるかをプロモーションする

    スーツとパーカーたちが求めてるのは同じ

    イケてる人になりたい=イケてない人になりたくない
    ウォール街はスーツ、西海岸はパーカー
    求めているものは同じ
    イケてる概念を変えようとしている
    10万円のスーツを着てレストランに行くのもステータス
    そのレストランへTシャツで行くのも逆張りのステータス
    まずはオーセンティックな自分がいて、その上に社会的制限がある、とされている
    本当に自分の意志で行動をしているのか?
    誰かの欲求を模倣しているのではないか?

    “世界を変える!“起業家

    アメリカのスタートアップは起業して世界を変えたいと言う
    本当は地位や名誉が欲しいのかもしれないが、そうは言えない
    「シリコンバレー」というドラマはそこを描いていた
    起業家になりたければ「世界を変えたい」といわなければならない
    起業家に求められている行動をとる必要がある
    =起業家のイメージを模倣している
    人間は嘘を信じることができる
    よくわからないものを買うために家を手放したりする
    動物よりも非論理的でクレイジーな側面がある

    スケープゴート

    社会はどうやって暴力を乗り越えてきたのか
    それはスケープゴートというカルチャー・テクノロジー
    社会的に混乱が起きた時、ある人やコミュニティに罪を着せる
    場合によってはその人やコミュニティを生贄として抹殺することで平和を求める
    暴力により平和を獲得する
    例えばみんながウクライナを支援するポジションをとり、それに反対する人々をバッシングして、少数の意見がキャンセルされるという現象がある
    そのとき、少数派の意見の代表者(スケープゴート)を決めて、このスケープゴートを叩く
    多数派はスケープゴートをやっつけることで、世の中が平和になったと考える
    昔、こうしたスケープゴートは平和をもたらした英雄という形で崇拝される傾向もあった

    ジュリアス・シーザー

    ローマ帝国の内戦のおり、シーザーはスケープゴートとして殺された
    何年か経って、シーザーは英雄として崇められるようになった
    こうした暴力的なエネルギーはいまはどう処理されているのか

    ライブ演奏のギター破壊と

    コンサートでギターを壊すシーンがある
    この行為がスケープゴート
    観客:暴力的なエネルギー
    ギター:スケープゴート(犠牲者・生贄)
    破壊行為は伝説化して、壊されたギターは高額で売られたりする
    Rolling Stone誌のロックの名場面にはギターの破壊シーンが多い
    ウッドストックでジミ・ヘンドリクスがギターを破壊したことと、1960年代の時代背景は関係がある

    暴力的なエネルギーと資本主義

    ビジネス上でもおなじ構造がある
    暴力的なエネルギーがビジネスに注がれている
    戦場のヒーローは、いまビジネスのヒーローになっている
    CEOや経営メンバー
    暴力的エネルギーを秘めたひとがCEOになったりする
    PayPalマフィアの2/3は爆弾作りの経験がある
    戦争とビジネスはよく置き換えられている
    - 女性はどうなのか
    人を殺すよりも、サービスを作るほうが良いのではないか
    法律
    何かに対して罰を与えることができるのは国だけ
    国が暴力を独占していることで平和を保っている
    ただし国同士での戦いになると、それを管理するルールや立場が弱いため、争いになる
    ミメーシス理論、スケープゴート理論のフレームワークを理解することは大事
    他人からの影響は避けられないが、本当にそれをやって自分がたのしいのか、毎日続けられるのかは判断したい
    他人からどれだけ影響を受けているのかを知ることで、自分の判断も良くなる

Comment

memofleet

  • 2022-12-10 Sat.

人はモデルを経由してモノを欲しがるという三角形は、マーケティングや政治などに広く見られますし、また応用もできるフレームだと思いました。
ライブパフォーマンスとしての破壊を現代のスケープゴートとして置換したのは面白いと思います。ギターの破壊はちょっと前のロックですが、ラップバトルやダンスバトルなど形を変えてエネルギーの発散が行われていると思います。

成功したい?モテたい?世界を変えたい?人間らしい欲望を形成するもの- Off Topic #141

Off Topic #141
Original : 2022-12-01 Thu.
memofleet : 2022-12-10 Sat.

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