Off Topic #146
#146 ステータスと文化はどう生まれるか ゲスト:デーヴィッド・マークス氏【Off topic Talk 公開収録&コメンタリー】- Off Topic #146

2023-01-19 Thu.

このページは、ポッドキャスト番組Off Topicを個人的にまとめたページです。

Summary

  • 要点の箇条書き

    イベントの対談を一部公開!

    2022-12-6に行った公開収録
    フルバージョンはメンバー限定
    |1978年、アメリカ生まれ。2001年ハーバード大学東洋学部卒業。2006年には慶應義塾大学大学院で博士号を取得。
    |1996年に初来日。出版社でのインターン時に当時隆盛していた裏原ブランドを知り、それを機に日本の服飾文化に興味を。
    |2017年にはアメトラを通して、日本の服飾文化を分析した『AMETORA』を出版。

    新刊『Status and Culture(ステータスと文化)』

    日本語版はまだ出版されていない
    ステータスとは
    組織やグループにヒエラルキーがある
    社長、部長、課長、課長補佐とかがある
    ハイステータスの人がいて一般人がいて
    上に上がるとベネフィットがある
    尊敬されるしいうことを聞いてもらえる

    組織の中と外のステータス

    ステータスは曖昧
    お金、地位、役職、会社の大きさ
    自分の組織の中のステータス:例:役職など
    組織の外のステータス:例:会社自体のステータス
    どちらも上げたいと考える
    ハイステータスの人は尊敬される

    新しい価値観は一番下か一番上の層から生まれる

    ハイステータスな人はローステータスの人と差別化するために規範を破る
    ステータスが上になれば行動が自由になる
    エリートはステータスをアピールする、違いを作りたがる
    差別化するために洋服が派手になる
    エリートだから規範に逆らってもよい
    ローステータスな人が派手な格好をすると変人にみられる
    イノベーションはハイステータスか、あるいは一番下から始まる

    ステータスシンボルは高いだけじゃない

    ステータスシンボルを持つ:フェラーリに乗る
    車が高いからといってステータスが上がるわけではない

    田園調布に住んでる人はランボルギーニ乗らない

    ハイステータスの人がみんな黄色いランボルギーニに乗ってない
    アメリカだと麻薬売ってる人などに思われる
    組織やコミュニティの中の在り方として判断される
    そのひとの自然の行動として出てくることがシンボルになる
    高い車に乗ることではない
    ステータスシンボルはグループと関係している
    藤原ヒロシが流行っていたら、藤原ヒロシが着ているシャツがかっこいい
    でも20年後にダサい人が着てもかっこよくない
    ソーシャルなコンテキストによってシンボルが決まる、価値が決まる

    “摩擦“のあるコマース

    コムデギャルソンのスタイリングは難しい
    コーディネートを考えるという摩擦がある
    店員の冷たい態度も摩擦

    着るのが難しい“思考の摩擦“とストリートウェア

    買っても着るのが難しい洋服
    ブランドイメージがファッション上級者
    そういう摩擦があり、これを克服した人が着こなせる
    Tシャツとジーンズとスニーカーというスタイリングは簡単
    コーディネートの摩擦が少ない
    なので人工的な摩擦を作る必要がある
    数量限定したTシャツやスニーカーなどで摩擦を作る

    良い戦略を一般化するマーケター

    マーケターは台無しにする
    いい戦略はみんながマネすることでつまらなくなる

    モノカルチャー化はパラドックス

    インターネットのおかげでなんでも共有化されている
    Spotifyにいけば何万曲もあるのに、人気の曲ばかり聴いている
    個人個人がライフスタイルを持つことができるはずなのに、同じになっている
    90年代はメインストリームのポップミュージックがあって、それがいやでインディーズを聞くというカウンターがあった
    いまアメリカはサブカルチャーの人であってもビヨンセ、ドレイクを聞くべきで、みんなが良いという
    ポップスターを批判してはいけない風潮がある
    一般的なリスナーがポップソングを聞くのはわかっているけどインディーズのアーティストも同じになっている
    ステータス価値がなくなった
    誰も知らないような音楽に価値がない

    もっとコアなものをすすめる雑誌の文化人 vs みんなが好きなものをすすめるレコメンドエンジン

    日本のカルチャー雑誌では、文化人やライターがいいものを勧める
    ニルバーナが好きならダイナソーJrを勧める、もっとコアならマイブラッディバレンタイン
    アルゴリズムは逆
    みんなが好きだと言っているものを勧める
    それは単純なものが多く、嗜好が鋭くならない
    イノベーションは規範を破るものだがそれをしない傾向
    嗜好が無難になっていく
    みんなが好き、というものは単純なものになる
    カルチャーアイコンは今の世の中では作れるのか?

Comment

memofleet

  • 2023-01-22 Sun.

90年代カルチャーと現在のモノカルチャーを川とプールで比較してみました。90年代前半、インターネット普及前のころ、洋楽インディーズを聴きたいとなると音楽情報はいくつかの雑誌、レコードショップ、MTVくらいでした。これらはヒトが手で作った情報なので、頑張れば追いかけられるだけの量だったし、その中のいくつかはいずれメインストリームに登場するバンドだったりしました。
なので、まだ一部の人しか知らないバンドを自分は先に知っている、というステータスが成立していたと思います。
一方でTikTokのバイラルやTwitterトレンドはエンジンが24時間/365日連続的に作り出す情報なのでヒトが追いかけることができない量です。いま何が流行っているか時報のように確認ができるけど、全体量が多いためレアな情報も常に上書きされますので、情報価値は均質化され、知っていることがステータスになりにくい、そういう意味合いで理解しました。

#146 ステータスと文化はどう生まれるか ゲスト:デーヴィッド・マークス氏【Off topic Talk 公開収録&コメンタリー】- Off Topic #146

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Original : 2023-01-19 Thu.
memofleet : 2023-01-22 Sun.

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